好きです。sapporo / 嫌いです。yosakoi


このところ負のスパイラルに陥っているようで、なんだかとっても不調。そんな気分の時に、大嫌いな「YOSAKOIソーラン祭り」が行われました。


昨年も書きましたが、北海道が大好きな私が、ほとんど唯一嫌いな道内イベントが「YOSAKOIソーラン祭り」(以下YOSAKOI)。

個人的にはYOSAKOIなんて、なくなって欲しいと思っているのですが、好きで移り住んだ北海道のことについては、自分の目で見て、客観的な視点でキチンと考えたい。だから、嫌々でも毎年会場に足を運んでいます。


今年ほど行きたくない気分の年はなかったのですが、最終日に行ってきました。でもやっぱりこのイベントは好きになれません。

一言で言うと、「胡散臭い」。


今年も胡散臭さは健在で、例えば、サミットでYOSAKOIを披露する2チームが4月に発表された時点で、どちらかが大賞になると思っていたら、やっぱりその通りになりました。(元々、どちらも大賞の有力候補とはいえ、暗黙の了解があっても不思議はないでしょう。)

また、そんなに有名でもない旭川のチーム(過去ファイナルに1度しか進出したことがなく、その時はファイナル最下位)が準大賞になったので調べてみたら、


審査委員長の倉本聡が脚本を書く、10月から始まるTVドラマのロケを兼ねて、ドラマに出る黒木なんたらという女優がそのチームに参加して踊っていたことがわかりました。

まあ、「やらせ」「出来レース」なんて日常茶飯事な世の中だし、こんなダンスコンテストの大賞がどこになろうと知ったこっちゃないのですが、それを、「感動、熱狂」とか言って、延々と何時間も放送するTV局には、ただただ呆れるばかりです。


まあ、そんなことより、「胡散臭さ」の根本は、カネ、カネ、カネと、金の臭いがプンプンなこと。

衣装などにしても、金をかけた方が見栄えがいいのは当たり前なので、参加するのにも多くの金がかかり、その結果、企業をスポンサーにして、チーム名が企業名+大学名というチームが一杯あります。

「企業が学生の夢をサポート」なんて言い方をされますが、企業の宣伝のため、まさに「踊らされている」ようにしか見えません。


また、メインステージのある8丁目会場は、以前から、「学生実行委員会」に運営が任せられているのですが、元々、大学生の発案で始まった祭りということもあるのでしょうが、「祭りにかける学生の熱い情熱」とかなんとか言って、汚い部分のカモフラージュをしています。

もちろん、これだけの規模のイベントの運営を学生時代に経験することは、それなりに貴重なことだとは思いますが、公式ブログに書かれた記事を読むと、なんだか虚しい気持ちになります。

引用は長くなるので、リンクしておきますが、ある彼の学んだことは「何をやるにもお金が必要」だということ。

全くもってそれは真実なのですが、そんなこと、社会に出たら嫌でもすぐにわかること。そんなこと今わかってどうするんだ、金をかけずに工夫しようという発想はないのかという気がします。

実際、主催者側も、金がかかるように仕組んでいるので仕方ないのかもしれませんし、まあ、金が動くのが全て悪いとも思っていませんが、何だか仕組みが「胡散臭い」。

まず、経済効果を大義名分にして、官を巻き込む。踊り自体は若者に受け入れられやすいから地域住民の参加も簡単にでき、行政と住民の一体感も演出できる。人が集まれば企業広告やマスメディアも取り込めるから、批判の声も封じることができ、綻びが生ずる心配もなく、内堀も外堀も固めた、ある意味、「完璧なシステム」。


そして、このYOSAKOIシステム、金になるシステムということからか、日本中に蔓延しつつあり、「名古屋のど真ん中祭り」に、「横浜のハマこい踊り」「長崎のYOSAKOIさせぼ祭り」などなどなどなど…、同様のイベントが増殖中で、HPで成り立ちを読むと、ほとんどがYOSAKOIソーランを範としています。

また、北海道新聞によると、『サミットで踊るチームは、「大変光栄。北海道の新しい文化を世界に発信したい」と意気込んでいる。』そうですが、元はと言えば、高知のよさこいのパクリなのに、それを北海道の文化として紹介しようとするなんて、心の底から恥ずかしい。

ここまで大きくなったイベントが、すぐになくなるとも考えにくいし、現実は現実として、我慢して受け入れなければいけない部分もあると思いますが、道外や、世界に向けてまで、恥をさらすのはやめてもらいたいと思います。


もちろん、YOSAKOIにも、踊りが好きで参加する人、見て楽しいと思う人がいるのも事実です。ただ、同時に、嫌いな人が多数いるのも事実。

札幌市に電話した時に知ったのですが、苦情の数が「さっぽろ雪まつり」と比べると、雲泥の差があるのだそうです。「さっぽろ雪まつり」は、苦情らしい苦情はないのに対し、「YOSAKOI」はそうではないそうです。

そんなイベントが、「札幌に初夏を告げる風物詩」というフレーズで紹介されるのは、嫌いな人間からすると極めて不快。

この言い方は、最近定着してしまった感がありますが、これも本当にやめてもらいたいです。こんなものなくなっても、ちゃんと札幌に夏は来ます。


さて、ここ数年、ブログがブームということもあり、検索すると。多くのYOSAKOI記事が書かれているのがわかります。面白いのが、「鳥肌 YOSAKOI」で検索してみると、「YOSAKOIを見て、鳥肌が立つほど感動した。」とか書いてあるのが山ほどあること。

「鳥肌が立つ」というのは、本来「不快感」を表す、悪い意味で使われてきた言葉ですが、最近は、「ヤバイ」と同様に、良い意味で使われることが増えてきました。


私は古いタイプの人間ですから、こういうハヤリ言葉(用法)は絶対に使いませんが、YOSAKOIを見て、本当に鳥肌が立ったとしたら、それは多分、感動したのではなく、人間としての本能が示した嫌悪感ですから、勘違いしないようにして欲しいと思います。

まあ、こういう言葉を好んで使う人は、本当に感動なんてしていないと思いますけど。

笑ってしまうのが、YOSAKOIの公式ホームページの歴史概略にも、創始者の長谷川岳氏が高知のよさこいを見て、「同年代の若者がイキイキと踊っている姿に鳥肌が立つ思いをしました。」と書いてあること。その当時(1991年)はまだ、「鳥肌」が良い意味で使われてはいなかったと思うのですが…。

やっぱり胡散臭い、というか、ウソ臭いです。



う~む、今、自分で読み返してみましたが、何だか、言いたいことがキチンと伝わらない気がします。というより、実は、何が言いたいのか自分でもよくわかっていないのかもしれません。

そもそも私だって、嫌いなことを話したり、ブログにアップするのが決して楽しいわけではありませんし、読んでくれた人だって、楽しくはないと思います。

ただ、YOSAKOIを美辞麗句で飾り立てるだけの、膨大な敵の情報発信量に対し、ブログというツールを持っているのに黙っていては、それこそ敵の思うツボ。敵のシステムが「完璧」なので、決定的な証拠?をつかめないのがもどかしいですが、やはり、何か書かないわけにはいかない気がするのです。

もっとも、ここに書いたからといって、何がどうなるワケでもないだろうし、やっぱり人の悪口が好きな人だと思われるかもしれないし、YOSAKOIを好きな人を敵に回すだけかもしれません。

でも、それでもいいです。

何かがおかしいと思うから、誰かに何かが伝わるかもしれないと思うから、これは、大好きな札幌の大嫌いなYOSAKOIに対する、私のささやかな抵抗なのです。



★追記(10/26)

Teraさんからコメントをいただき知ったのですが、こんなアホな動きがあるようです。

YOSAKOI、オーストリアで 来年、国交140年「道民参加を」
【ウィーン24日石井群也】オーストリア日本協会(本部・ウィーン)は二十四日、来年の日本オーストリア国交樹立百四十周年に合わせ、YOSAKOIソーランなど北海道の伝統、文化をオーストリア国内で紹介してもらうため、道民に交流事業への参加を呼び掛ける親書を、今月末に北海道を訪れるウィーン・ベルベデーレオーケストラの一行に託した。

両国政府は来年を日墺交流年と位置づけ、各種事業を予定。親書は楽団を通じ、在札幌オーストリア名誉領事館に渡される。

同協会のビースベック副会長は「北海道のカボチャは有名。オーストリアと気候が似ているので、食文化や観光、伝統行事に関心を持つ人も多い」と話し、協賛企業も募っている。問い合わせは電子メールで、できれば英語で同協会office@noejg.atへ。  (北海道新聞10/25 07:14)


まず気になるのが、「YOSAKOIソーランなど北海道の伝統、文化」のところ。少なくとも伝統とか文化とかのレベルでは断じてありませんから! そこんとこ、ピースベック副会長とやらに教えてやらないと。

それにしてもウィーンと言えば、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団やウィーン少年合唱団など、それこそ伝統・文化に裏づけされた「音楽の都」なわけです。そんな場所でYOSAKOIが披露されるなんて、考えただけで恥ずかしい。

もう本当に勘弁して欲しいです。


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(2008年06月上旬のある日)


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